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お洒落なコンテナハウスで憧れの暮らしを実現!ヒントから価格まで徹底解説

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近年、タイニーハウスの流行にともなって注目を浴びつつあるコンテナハウスは、自由度が高い中で自分の好きな空間を作ることができるとして、店舗のみならず住居としても活用される事例が増えていきています。

お洒落な空間の中で生活を送ることは、誰しもが一度は憧れる理想の暮らしなのではないでしょうか。

本記事では、憧れの暮らしを実現するための手段のひとつである、お洒落なコンテナハウスについて解説していきます。

コンテナハウスの魅力は「自由さ」と「価格」にあり!

コンテナハウスには

  • 低価格で
  • デザイン性の高い個性的な空間を
  • 自由にカスタマイズできる

という特徴があります。

コンテナハウス建設にかかる費用って?

「コンテナハウスは安い」と言われても、実際に建設費がどのくらいかかるかが気になるところですよね。

目安として19坪(60㎡)程度平屋概ね1,500万円程度ということを基準に考えておけば、大きく計算を外すことはないと言えます。

その他、土地代や運送費、基礎工事費やメンテナンス費用なども加わってくるので、コンテナハウス建設時には入念なサーチと検討をしっかり行なっていきましょう。

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ワンランク上の「お洒落なコンテナハウス」を作るためのヒント

①建築用のコンテナがあることを知っておく

よりお洒落なコンテナハウスを作るために、建築用のコンテナがあるということをあらかじめおさえておきましょう。

世界中で流通しているコンテナにはいくつか種類がありますが、基本的にコンテナハウスに使用されるコンテナは、建築用につくられているコンテナです。

港などで見かけるコンテナは「ISO海上輸送用コンテナ」と呼ばれており、貨物列車が引いているコンテナは一般的に「鉄道コンテナ」と呼ばれています。

特にISO規格の海上用コンテナは、荷物の輸送用に作られている箱であるため、壁などを開口してしまうと強度が弱くなる可能性があります。また、日本において建築確認申請の取得をすることが出来ません。

建築用コンテナはラーメン構造(柱構造)設計であり、壁を自由に開口できる特徴があります。その特徴を活かして、玄関扉や大型の窓を取り付けることもできます。

このような建築用コンテナの自由度を最大限に活かしていくことが、おしゃれなコンテナハウスを作るために重要な要素のひとつでもあるのです。

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また、弊社ではJIS規格の鋼材を使用して建築基準法を遵守したコンテナハウスを製作しています。

②小さな遊び心や工夫を取り入れる

機能やデザインにこだわり過ぎず、遊び心や工夫を取り入れることもコンテナハウスのデザイン性をより高めてくれる一つのポイントです。

CONTAINER WORKSの「お洒落コンテナ」設計事例

建築用コンテナだからこそできる「一面窓」を採用

40ftコンテナ

【開口部を広くした40ftコンテナ】

弊社で運営しているCONTAINER WORKS in YAMANAKAKOでも、実際に建築用のコンテナを使用しています。

この40フィート建築用コンテナをよく見てみると、建築用コンテナの特徴を活かして大きな開口部を設けることができています。

コンテナの両端部分それぞれ壁面のほどんどがガラス窓になっていますが、このように大きな窓を設置してもコンテナ自体の強度に問題は生じません。

こうした開放感を取り入れることができるのも、おしゃれなコンテナハウスの実現に繋がっていきます。

コンテナの自由度と開放感を緻密に組み合わせた設計

在来工法を用いたコンテナハウス

【在来工法を用いたコンテナハウス】

コンテナ同士をただ組み合わせるだけでなく、コンテナとコンテナの間を大梁で繋いだりすることも可能であるため、様々な敷地サイズに対応することが可能です。

コンテナは、20フィート、40フィートとサイズが決まっており、上手く敷地いっぱいまで建てることが困難でした。

弊社ではこれまでの経験と研究・検証の結果に基づいて、対応可能なケースも増えています。

こちらのコンテナハウスでは、向かって左端と右端のコンテナそれぞれを梁で繋ぎ、真ん中の部分はコンテナの壁、木材の壁の組み合わせになっています。

20フィートコンテナを上下半分に分けた2台をロフトとして使用

コンテナは、20フィートもしくは40フィートでなければ、コンテナの輸送システムを使うことができず、運賃が非常に高額になってしまいます。

そこを逆手にとり、上記で紹介しているコンテナハウスでは、上下で半分にしたコンテナをロフトに使用しています。

この上下半分にしたコンテナは輸送時に重ねられて運搬されるため、「20フィート1本」として運ばれます。

こうした工夫により、費用を抑えた設計が実現可能になるのです。

積雪を考えた、斜め屋根コンテナ

こちらも20フィートを上下半分に斜めに分けたコンテナを使用して設計しているため、運搬費用を抑えることが可能です。

こちらも先ほどのコンテナと同じ手法をとっていますが、積雪を考慮した上で1本のコンテナを斜めにカットし、2つに分けて使用しています。

単にカットするだけではなく、デザイン性や機能性も重視した手法を用いて、おしゃれで実用的なコンテナを実現することも可能です。

本格的かつお洒落な「コンテナらしさ」を際立たせる工夫

CONTAINER WORKS in YAMANAKAKOでも採用していますが、コンテナの外壁に「窪んだ柱」を使うことで、コンテナらしさをより際立たせた外観を実現しています。

平坦で真四角なコンテナに「窪んだ柱」を組み込むことで、よりコンテナらしく、無骨かつスタイリッシュな外観に仕上がるように設計しています。

この「窪んだ柱」の柱鋼材はL型の構造材を使用しており、基礎のアンカーボルトの締めやすさも考慮した設計になっていることも特徴のひとつです。

あえて「コンテナ壁」を内壁へ持ってくる内装

こちらはCONTAINER WORKS in YAMANAKAKOの内装です。

採光、木造とのハイブリッド、柱の設計、カラーリング、開放感などを踏まえながら、あえて「コンテナ壁」を内壁へ持ってくることで、エッジの効いた内装デザインを実現しています。

建てるならチェックしておきたい!おしゃれなコンテナハウス5選

居住空間・店舗展開のどちらにも使うことができるコンテナハウスは、国内外問わず、様々な土地でその存在を示しています。

① ボックスパーク・ショーディッチ(イギリス)

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②CASACÚBICA(コスタリカ)

Photo by : https://smallhousebliss.com/2013/10/05/casa-cubica-a-tiny-container-home/

③LOT-EK (ニューヨーク)

Photo by : https://lot-ek.com/C-HOME

④ BUILDING LAB INC.office(カリフォルニア)

Photo by:https://pocon.delux7.com/column/column/40

⑤12 CONTAINER HOUSE(アメリカ)

Photo by : https://www.inzombie.com/12-container-house

コストを抑えて家を建てるなら「コンテナハウス」という選択はアリ!

コンテナハウスと聞くと、どうしても「無骨で無機質な建物」というイメージが強いですよね。

近年ではあまり見かけなくなってしまいましたが、少し前までは街にコンテナのカラオケボックスが多くありました。

また、コンテナの貸し倉庫を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。

「物を持たない暮らし」や「自由な暮らし」が注目されている中で、コンテナハウスはローコストでハイクオリティな空間を作ることができます。

ちょっとした工夫や遊び心をふんだんに取り入れることができるので、コストを抑えながらお洒落に建てたいときは、ぜひコンテナハウスを選択肢のひとつに入れてみてください。

コンテナワークス

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