個性的なビジュアルで近年注目を集めているコンテナハウス。住居としてもオフィスなどのビジネスシーンでも活用できるコンテナハウスですが、
「実際購入するとしたらいくらかかるの?」
「普通の建築物とは何が違うの?」
「ぶっちゃけ、あまり住み心地が良くなさそう・・・」
このように、たくさんの疑問が湧いてくるのではないでしょうか。そこでこのページでは、建築用コンテナハウスのメリットやデメリット、購入の前に知っておきたい基礎知識について、弊社CONTAINER WORKSの施工事例を交えながら解説していきます。
目次
コンテナハウスとは
コンテナハウスとは、建築用コンテナで作られた建築物のことです。鉄の箱のような見た目が印象的で、近年注目を集めている建築物のひとつです。 コンテナハウスの長所は見た目だけではありません。工場で組み立ててから現地に運び込む「プレハブ工法」で作られるため、現地での施工期間が短くて済むなど、様々なメリットがあります。
工法からいわゆる「プレハブ」だと誤解されることがありますが、コンテナハウスはれっきとした重量鉄骨造の建築物です。一般的な建築物と同じ性能を持ち、レストランやオフィス、サロンなどの事業用としてはもちろんのこと、マイホームや別荘などの居住用としても活用できます。
コンテナハウスのメリット
コンテナハウスにはデザイン面や機能面において、他の建築物にはない魅力があります。
デザインの魅力
- むきだしの鉄の質感
- 自由に選べるカラー
- ブロックのようなシルエット
建築物としての性能
- いざとなったら移設できる
- 重量鉄骨造にしては安価で、短納期
- 耐久性に優れている
コンテナハウスのデメリット
コンテナハウスは比較的新しい建築物ですので、まだ理解が浸透していない部分や間違ったイメージを持たれることもあります。例えば次のような点です。
- 格安というわけではない
- 搬入経路の確保が必要
- 無加工だと熱がこもりやすい
コンテナハウスは一般的な建築物とは異なる特徴を持っている分、後悔しないようデメリットについてもよく理解しておく必要があります。
コンテナハウスの規格・サイズ
コンテナには国際的な規格があります。規格サイズが定められているために、世界中のコンテナ輸送網を使って安く運び込むことができるのです。
建築用コンテナの一般的な規格は2種類です。
- 20フィートコンテナ
- 40フィートコンテナ
種別 | 外寸 | 畳 | 坪数 |
20フィートコンテナ | 6058×2438×2896(mm) | 約7畳 | 約4坪 |
40フィートコンテナ | 12192×2438×2896(mm) | 約14畳 | 約8坪 |
コンテナハウスの耐用年数について
コンテナハウスの具体的な耐用年数は定められていませんが、重量鉄骨造の法令耐用年数は「34年」となっています。
建築用コンテナ自体が最近になって出てきた建築物ですので、実績として古いコンテナハウスというのはまだないのが事実ですが、コンテナハウスはメンテナンス次第で50年〜100年持つと言われています。コンテナハウスを長く愛用するためには、塩害やサビの予防などのメンテナンスが大切です。
コンテナハウス建築にかかる費用
コンテナハウスを建てようとすると、本体代の他にも以下のような費用がかかってきます。
- 土地代
- 運送費
- 基礎工事費
- 内装費・外装費
費用についてはこちらの記事で詳しく解説しています。弊社が運営している「CONTAINER WORKS in 山中湖」の概算費用も紹介していますので、是非ご覧ください。
固定資産税について
固定資産税とは、不動産の所有者に課せられる税金のことです。「コンテナハウスは移動できるから固定資産税もかからないのでは?」と思われることがありますが、コンテナハウスを建築物として所有する場合は固定資産税がかかります。
コンテナを組み立てただけの段階では輸送用の箱と変わりませんので固定資産税もかかりません。しかし、基礎工事を行い地面に定着させた時点で建築基準法上の建築物扱いになり、固定資産税がかかるようになります。
建築確認申請は必要か?
コンテナハウスを建築物として使用する場合、建築確認申請が必要になります。建築基準法を満たした建築用コンテナを使った建物であれば、建築確認申請も問題なく通過しますのでご安心ください。
ただし、違法の中古コンテナを使ったコンテナハウスは建築確認申請を通すことができません。後から建築基準法に適合するように追加工事を行うこともできますが「最初から建築用コンテナで建てた方が安かった」という結果になりかねませんのでご注意ください。
コンテナハウスの住み心地
コンテナハウスは、その見た目から「住み心地が良くないのではないか」という印象を持たれることがあります。ですが、それは誤解です。コンテナハウスは他の重量鉄骨造の建築物と同じように、居住用の建物として十分な性能を備えています。
ただし、建築用コンテナ自体は何もしなければただの鉄の箱ですから、暮らしの中で不具合が出てきてしまいます。用途や地域の特性に合わせて工夫する必要があります。例えば、寒冷地のコンテナハウスであれば、屋根部分にあたるコンテナをハーフカットして勾配屋根にしたりします。
多様な可能性を秘めたコンテナハウス
コンテナハウスは工夫次第で空間を最大限に活かすことができる、とても面白い建築物です。堅牢性や移動性を活かして、移動式の住宅やレスキュー用としての用途も今後ますます増えていくことでしょう。まずは、用途や予算、気になっていることなど、なんでもお気軽にお聞かせください。CONTAINER WORKSが「楽しく実用的な空間づくり」のお手伝いをいたします。