コンテナを楽しむ

column

コンテナハウスの住み心地を聞いてきました【断熱性・メンテナンス・室内空間など】

 / 

カラフルな4台のコンテナハウスが並ぶ、河口湖の「IRON NEST」。
複数のご家族やグループで合同の宿泊体験ができる人気のグランピング施設です。

こちらのグランピング施設兼オーナー宅のコンテナハウスができてから約1年経ちましたので、オーナー様に1年間コンテナハウスに住んでみての感想を伺いました。

インタビュー動画はYouTubeに上がっていますので、ぜひご覧ください。

関連記事

【Youtube】河口湖コンテナハウス型グランピング施設の解説

最終更新日:2023.08.29

コンテナハウスの断熱について

高い気密性と断熱処理で、寒い冬でも暖かい

――まず冬の寒さについて。河口湖の冬はかなり冷え込むと思うのですが、実際コンテナハウスの中で生活してみてどうですか?

河口湖の冬は本当に寒いです。施設は河口湖よりもちょっと上がったところにありますし、山に囲まれているので、ほとんど陽が当たらない状態で、すごく寒いところです。1回雪が降るとすぐに凍ってしまいます。気温で言うとマイナス15℃くらいを記録した日もあります。

でも、その環境でもコンテナハウスに住んでて思ったのは「そんなに寒さを感じない」なっていうのは感じます。

ここにはストーブ施設がなくて、エアコンと小さいファンヒーターくらいなんですが、ファンヒーターちょっとつけちゃえば20FTぐらいの大きさだったらあっと言う間に暖まります。Tシャツでいられるぐらいです。なので寒さは感じたことはあまりないですね。気密性が高いからだと思います。

夏は木造よりやや暑いが、エアコンをつければ平気

───逆に夏はどうですか?夏の河口湖は、それなりに30℃近くまで上がると思うんですが。

30度超える日もあります。ここは大概涼しいところではあるんですけども、昨今の温暖化で暑いは暑いです。うちの建て方としては、コンテナとしてのデザインを崩したくなかったので、大屋根をかけるということはしたくなかったです。

断熱材はいれていますけど、屋根の熱が即伝わるので、木造と比べるとちょっと熱い印象があります。

───木造の2階にいるような感じですか?

そういう感じです。屋根から直でくるので。

───暑さを解決するなら大屋根かけるのがベストですね。

そういう感じですね。そういう風にしたら、対応できるんじゃないかな?とは思いますけど、そうするとちょっとデザインが変わってきますよね。僕は四角四角と角張った方が良かったので、屋根はちょっとな〜というところがありますね。

───エアコンをつければ熱さは解消される?

エアコンをつければ平気です。エアコンも何時間かの間だけつけて過ごします。集中して仕事をするときとか、小さい孫が来てお昼寝をさせるとか、そういうときにはエアコンを必ずつけないと無理ですね。

メンテナンスについて

結露・カビ対策のために換気システムは常時ON

───コンテナハウスのメンテナンス等の話になるんですけど、結露とかカビとかっていうのは気になったりしますか?

そうですね、結露はしますね。やっぱり気密性が高い分だけ、中と外の湿度、温度の違いとかで、出てくる結露っていうのはあると思います。
それに対してはうちが換気システムを設置してもらってますので循環ができてます。止めたときには結露が出ますが、循環を止めなければ全然結露がないし、カビも気になりません。

───床下の温度と屋根の温度を一定にしてしまえば問題ない?

問題ないですね。

コーキングをしっかりしているから雨漏りもゼロ

───雨漏りどうですか?

雨漏りはないですね。20FT同士で取り付けてますので、クロスさせたところが「どういう風に変わるのかな?」っていうのはこれからじゃないですかね。まだ1年ですから、コーキングも元気ですし、コーキングの上からカバーをかけてますからね。

その辺が今度積雪で氷の都合とかで剥がれたり、押されたりとかしながらとか、そういうのがどうなるかっていうのは、今後も見ていかないといけないですね。

───梅雨の時期も大丈夫でしたか?

全然普通に過ごしました。今年は梅雨も雨も少なかったですけれども、普通に過ごせてます。

───雨の音とか、気になったとこありますか?

いや、それほど雨の音で気になることはないですね。
外の音と同じぐらいの音で入ってきますので。一応、断熱ウレタンが吹いてますので、傘さしてるときのバチャバチャ音が聞こえるかというと、そうでもないです。

外壁の経年劣化で生まれるヴィンテージ感を楽しみに

───生活して1年ですけど、外壁の錆びが気になったりとかは?

塗装の仕方で、気になってるところはあります。確かに部分的には「ここも塗装が取れてるじゃん」っていうところがあったりしますけども、その辺は職人さんのやり方だと思います。

───塗装の色褪せは特にないですか?

色褪せっていうのは、特にないです。陽が当たっているところで、あんまり感じたりすることはないです。

───日本の塗料ですからね。これはどの建築物でも一緒ですね。

そうですね。経年劣化が出てくるとは出てくるとは思いますけど、それもそれでコンテナの良さっていうところも出てきますよね。『擦れ感』っていうか『ヴィンテージ感』っていうか、何年か経ったときの色褪せて上の方から錆びが見えてきてる。みたいなところも、コンテナの良さっていうところもあったりしますしね。その辺も同じように住みながら楽しむと。

木のドアの調節など、日々のちょっとしたメンテナンス

───この1年でメンテナンスをしたところはありますか?この辺ちょっと気になったからやったとか。

素材の違いとしてドアを木で作ってもらったんですけど、多分ですが、コンテナがどうこうっていうよりは、木が反ったりするので、そのドアの調節はしましたね。

───オリジナルの特注で作りましたもんね。

その調節とかオーニングとかをつけたりしましたけど、住むことについてのメンテナンスとしては、この1年ではまだないです。

今後は各コンテナをソーラー化したい

───これからやっていきたいメンテナンスはありますか?

これからやる事ですが、それぞれのコンテナをソーラー化したいと思っています。屋根の上にソーラーパネルと蓄電を置きたいです。避難施設とか緊急事態でもちゃんとお客さんにも安心してもらえるようにできればいいなとは思ってますね。

───コンテナだと簡単に屋根につけれますからね。

ソーラーパネル設置することで、日差しの入り方とか屋根の暖まり方も変わってくると思います。住み心地も変わってくるんじゃないかなと思いますね。

内装について

───内装になるんですけど、現状気になっているところや、不便に感じたところ、改善したい点はありますか?

普通の木造なんかと変わらない作り方をしてますので、コンテナだからどうとかはないです。ただ取り付けですね。接合部分の柱のカバーリングの仕方とかっていうのは、柱に対する出っ張りが出てくることがあるので、それはなくしてスリム化できるようにしたいですね。

───内装を直したりするときや、壁紙を貼るときも楽ですもんね。

凹凸とならないように。あと、うちはハイキューブコンテナ(背が高いコンテナ)なので、天井がちょっと高いんですね。

屋根とほんの少し隙間があるのですが、普通の家だと天井に点検口があって、点検高から下手すると中に人が入れるぐらいのスペースがあるところもあると思うんですが、うちはそういうのがありません。
なので、自らDIYでコンセントとか、天井に物をぶら下げたいとかあったりすると、工夫しないとできないなっていな~、というのはありますね。

コンテナハウスで気に入っているところ

丈夫で人目を引くデザインのコンテナハウス

───コンテナハウスで気に入っているところはどこですか?

気に入っているところですか? 丈夫!!丈夫で珍しくて!人目を引くところ! こういう商売なんでね。人目を引くことがやっぱり目的っていうのもありますからね。それについては満足させてもらってますね。

───周りの方からの反響はどうですか?

ペンション村になってるんで、ペンションのお客さまとかが周りにいらっしゃるけど、わざわざ見に来てくれたり、わざわざ話を聞きに来てくれたりします。

コンテナハウスは、ユニークだけどシンプルで飽きの来ない建物

───コンテナハウスに見慣れて飽きてしまったというのはありますか?

別に飽きはないですね。飽きは来るのかな?どうなんだろうな?飽きが来るかどうかっていうところで言うと、シンプルなデザインの方が飽きが来ないと思う。
どっちかっていうと、コンテナの方が普通の家よりも、デザイン的には四角が2つくっついているだけですからね。飽きが来ない。例えば、方形屋根に立派な鳩小屋がついた大きなおうちよりは飽きが来ないような気がしますね。
木造は時代によっても流行りがあったりしますからね。でもコンテナハウスはシンプルなんで、それほど飽きが来ないような気がしますけどね。

コンテナハウスの住居を検討している方へのアドバイス

住居としてコンテナハウスを選択した理由

───コンテナハウスを建てるまでの経緯、住んでみてっていうところをお聞きしたいです。そもそも難でコンテナハウスを選択したか、というところをちょっと聞きたいんですけど。

そもそもはスイスとフランスでやってる、『フライングネスト』っていうのをやりたくて、ここの施設名が『アイアンネスト』なのですが、名前の由来の一つにもなってます。
巣を作りたくて。フライングネストっていう施設は、コンテナで住めるようにしといて、観光地にそのままコンテナで行き、そこで降ろして住んで、また季節が来たら違うところへ行ってを繰り返す。
住居を点々とできる、宿泊施設なんですけどね。フライングネストっていうのはそういう施設で、面白いなぁと思いました。

私も富士山が好きでここにいるんですけど、あちこちでそういうことができればいいなぁとは思いました。その「箱」っていう発想から、どうやってフライングネスト構想を成功と現実化するかっていうので、色々調べてみると「コンテナっていうのがあるのか」と。
コンテナはもともと輸送に適したものであって、「じゃあ、これだったらフライングネスト構想もスムーズに行けるのでは?」から、試しに作ってみようかなと思いました。それで、コンテナに手を出して、コンテナワークスさんに聞いてお世話になったっていう経緯が1番最初ですかね。

移動式にしたかったですね~。トレーラーハウスとかではなくて、ちゃんと家ごと移動できる移動式にしたかった。

───周りの方にコンテナハウスを反対されましたか?

自分で色々調べてたのですが、反対というか「建てない方がいいよ」っていうのはありましたね。家としてっていうのはあんまりなかったですけど。

自分自身で調べて、色々なところで調べたり聞いたりしましたけど、やっぱ結露の問題とか、メンテナンスの問題とかってありましたけど、そんなのはどんな家を建てても同じことですから、ある程度の覚悟が必要です。

メンテナンスもそれなりに手間が掛かからないように作ってますけど。コンテナですから、ウレタンをしっかり吹いてとか、建て方とか、そういうものもちゃんと自分で研究して覚悟の上で建てていますのでね。

誰かに反対されたところで、自分が選んだ道ですのでちゃんとやります。やりたいことはやっていきたいな、と思っています。

───決め手になったところっていうのは?

宮川(コンテナワークス代表)さんの推しが強かった(笑)!!宮川さんがそのつもりで来てたから、ちょっと断り切れなかった(笑)。

今後の展開について

───今後 増築で「この辺に増やしていきたいな」とかっていうのはあったりしますか?

ありますね。今、三棟だけで賃貸やってますけども、同じように土地は持ってますので、うまく行けば村みたいにして、広げて行けたらなぁと思っています。

───ここはこことして、また別のところで?

うちの裏も表でもキャンプ場併設でとか、色んなやり方ができるかなと思ってますね。

中村さん貴重なお話を聞かせ頂き、ありがとうございました!!!

コンテナワークス

日本の建築基準法に適合した建築用コンテナの企画・販売を行っています。コンテナハウスや建築業界にまつわる様々な情報を発信中。SNSのアカウントも是非フォローしてください!