地上の骨組みを組み立てる躯体工事が完了すると、建築物の外部の工事「外装仕上工事」が始まります。
目次
外装仕上工事
外装仕上工事とは
外装仕上工事とは、建築物の外観はもちろん外部の雨風や日光の影響を軽減するための工程を施す工事です。
外装工事には様々な専門業者の職人が関わってきます。
外装仕上工事のタイミング
低層階から高層階に向かって鉄骨を組み立てるクライミング方式で躯体工事を行う場合、鉄骨工事と外装仕上工事と内装仕上工事が同時に行われることが多いです。
低層階から始まり高層階で鉄骨を組み立ててる間、下の階で外装仕上工事が行われ、外装が終わった下の階から内装仕上工事も始まっていきます。
外装仕上工事で行われる工事
外装仕上工事の例
外装仕上工事として行われる工事は、
- 防水工事
- カーテンウォール工事
- 石工事
- 左官工事
- タイル工事
などがあります。
工程や安全管理が重要
多くの専門業者が関わりそれぞれに部材や機器を使用して施工を行うため、それぞれの技能者の工程スケジュールの管理やこまめな点検などが安全な工事には重要になります。
外装仕上工事の内容
防水工事について
防水工事では建築物の中に雨、雪、水が浸入してこないように建築物の外側にシートやゴムなどを使って防水層を形成する工事です。
カーテンウォール工事について
カーテンウォール工事とは、工場であらかめじめ製作された外壁を現場で取り付ける工事です。
カーテンウォールとは取り外しができる外壁で、高層ビルに使用されることが多いです。
石工事について
石工事とは薄い石才を骨組みに取り付ける工事です。石材の種類や産地によって質や適正も変わってくるので設計者が指定した石材を確認する必要があります。
以前は石を積んで工事が行われていましたが、現在は効率面や経済面を考え、上の工事の方法が一般的になっています。
左官工事について
左官工事は他の工事に比べてイメージがしにくい名前かもしれません。左官工事とはコテをつかって建築物の壁や床に塗装を行う工事です。
タイル工事について
タイル工事とは設計図にタイルの指示があった場合に登場する工事で、床や壁にタイルを張る作業を行います。
高層でタイルが剥がれた場合、歩行者や近くにいた人に落ちたタイルが当たり大怪我を負わせてしまうこともあるため、施工には細心の注意を払います。
外装仕上工事まとめ
外装仕上工事では外観を仕上げるだけではありません。
雨にも負けず、風にも負けず、そんな建築物の内部を守るための工事も行われています。
クレーンや外装工事現場を見かけたら、どんなことをしているのか眺めてみましょう。街を歩いていて自分が知っている工事があるとちょっと嬉しくなりますよ。