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工事監理者とは?必要な資格と仕事内容、施工管理技術者との違い

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「工事監理者」ってどんな仕事と役割を持っている人なんですか?同じ工事の管理をしている「施工管理技術者」とはどんな違いがあるのでしょうか?

工事監理者は施工者と建築主の中間にある人です。この記事では工事監理者について資格や仕事内容についてご紹介します。

工事監理者とは

設計図通りかチェックする人

工事監理者とは、施工が設計図通りに行われているかどうかを確認し管理する人です。

設計図に書かれている内容と実際に行われている施工が違っている場合に、指摘や監督を行う役目があります。

建築士の資格が必要

工事監理者は施工が設計図どおりに行われているのかチェックできなければならないので、工事監理者を務めるには建築士1級または2級の資格が必要になります。

設計者と工事監理者は同じことが多い

設計者と工事監理者

工事監理者は建築士の資格があればなれるため、建築物の設計を行った建築士が工事監理者の役目も引き受けることが多いです。

建築士が国外にいたり、設計だけ行って現場には出向けないという場合には、他の建築士が工事監理者を務めることもあります。

施工管理技術者との違い

監理と管理

「施工管理技術者」も同じ工事を管理する立場にあたりますが、施工管理技術者は実際の施工作業工程などを細かく管理します。

これに対して工事監理者は工事作業の管理ではなく、あくまで客観的に出来栄え状態や工事の進み具合を確認する立ち場です。

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最終更新日:2020.04.27

工事監理者の仕事内容

工事監理者の具体的な仕事内容についてご紹介します。

設計図通りに施工が行われているか確認

工事監理者は建築工事の現場に出向き実際の施工が設計図通りに行われているか、進行状況、建築主に報告すべき点などを確認します。

設計図どおりでない場合に指摘・監督

その際に設計図通りでない施工があった時には施工者に指摘して指示などを出すこともあります。

図面の補足を伝える

また工事監理者を設計者である建築士が行っている場合には、設計図には表現できなかった補足などを施工者に直接伝えます。

建築主代理で打ち合わせに参加

さらに工事監理者は建築主の代わりに監督を行う立場なので、建築主の代理として施工者との打ち合わせに参加することもあります。

建築主に対する報告書の作成・提出

工事監理者の仕事として、建築主への報告も重要事項となります。

施工に違いがあった場合や工事の進行状況などを報告書などにして伝える役目も果たしています。

工事監理者のまとめ

工事監理者の仕事内容を見ると分かりますが、実際に工事を行う技術者と距離が近い施工管理技術者に対して、工事監理者はどちらかというと建築主や設計側に近い印象を受けます。

より客観的な判断と管理が求められるのが工事監理者なんですね。

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