中古コンテナで建築確認申請を通すには少し難しい問題があります。
中古コンテナだと20万円位から販売されていますよね。
ところが中古コンテナで建築確認申請を通すには中古コンテナ代金以上のコストがかかってしまいます。
中古コンテナで建築確認申請を通すのは難しい
コンテナハウスに使われることもあったISO海上輸送用コンテナ(以下中古コンテナ)は、現在は建築確認申請を通すのが非常に難しくなりました。中古のコンテナは一部地域を除き、そのままでは建築確認申請が通りません。
もし建築確認申請を通さず建築してしまっては、違法建築物として行政機関から撤去指示を受けることがあります。
中古コンテナが20万円程度で販売されていたりしますが、中古コンテナで建築基準法を通すためには、「主要構造体にコンテナは関与していない」状態として申請する必要があります。
主要構造体に中古コンテナが関与していない状態とは
主要構造体にコンテナは関与していない状態とは、「中古コンテナの周りを建物で覆う」ということになります。
この写真のように、建築基準法に則った建築物の中に中古コンテナを置き、部屋として利用したり、間仕切りのような役目で使う方法であれば中古コンテナを建築の素材として使うことができます。
この写真ははっきりとした例ですが、中古コンテナをうまく利用して構造体を作り、建築確認を通す方法もあります。
中古コンテナの元の構造から作り直す場合
ISO海洋輸送用の中古コンテナはJIS鋼ではなく、JIS認定工場で溶接がされていません。このためJIS鋼を使って構造から作り直すことで建築確認申請を通すことができます。
しかしこれでは中古コンテナを使用する意味がなくなってしまいますので、周りを構造物で覆う方法を取ることが一般的です。