コンテナハウスは、中国の工場である程度内装も造りあげて現地に輸送することも可能です。それにより工期が短くなったり費用を抑えることも可能です。
では、中国の工場でどの程度まで仕上げてくることが可能なのでしょうか。
目次
中国の工場で出来ること
コンテナ製造
プランに合わせ施工図を作成し、コンテナの製造を行ないます。玄関ドアや窓が入る位置はこの時に開口を開け、開口補強を行ないます。
コンテナ塗装
コンテナ完成したら塗装を行います。
塗装は、RALのカラーチャートを使用して色を決めていきます。
RALとは、ドイツの標準色票で世界中で使用されているカラーチャートです。
色も200色以上あるので好きな色を選べます。
LGS下地
LGSとは、石膏ボードを張るための軽量鉄骨の下地です。
断熱工事
断熱は、発泡ウレタン吹き付けで行ないます。
断熱の厚さは立地の条件により対応可能です。
PB(石膏ボード)工事
石膏ボードをLGS下地に取り付けます。
配線工事
石膏ボードを中国で張る場合には、後から壁内の配線工事が出来ないため中国で電気の配線も行います。
サッシ工事
中国製の窓を設置します。
以上が中国の工場で行える工事内容です。
中国の工場で施工するメリット
費用を抑えられる
中国の工場で施工することによって大きく費用を抑えることが可能です。
費用を抑えたい場合には、コンテナ内の工事をなるべく中国の工場で行います。
工期短縮
コンテナ内が出来ていることによって現場での工期の短縮も可能です。
中国の工場で施工するデメリット
サイズの違い
日本と中国とでは、石膏ボードのサイズが違うため、LGS下地も中国の石膏ボードのサイズに合わせて施工します。
後々リフォーム等を行なう際には下地の変更も必要になるため費用がかかる場合もあります。
輸送時の問題
輸送時にコンテナ専用の養生や開口部のコンパネ張り等はするのですが、
大雨や、船での輸送の揺れによりコンテナ内に水が入ってしまうことがあります。
「コンテナのみ」の状態や、「サッシも中国で付けてあり開口部がない」状態であれば輸送の心配はありませんが、石膏ボードまでが中国でサッシは日本で入れるとなると輸送時に開口部から水が入ってしまう心配があるため対応が難しくなります。
製品の品質
日本製品に比べると品質が劣ります。
鍵もそうですし、網戸や細かい部品も日本製に比べるとだいぶ劣ります。
日本に住んでいる方だと日本製品の品質に慣れているため開閉するだけでも違和感があるかもしれません。
このように中国でコンテナ内を仕上げてくることにより費用を抑えることは可能ですが、品質に関してはやはり日本製品を使って日本の職人により施工をするほうがいいかと思います。
以上を踏まえた上で検討されると良いかもしれません。