目次
解体工事とは
建築物を解体・更地にする工事
解体工事とは、すでにある建築物を壊して更地の状態にする工事です。解体工事では危険な作業が多いので安全対策をして事故がないように進めます。
解体工事が必要になるケース
解体工事が必要になるのは、
- 新しい建築物に建替える時
- 土地が売り出される時
などです。
解体工事にかかる費用
一般的な住宅の解体工事費用
一般的な住宅の解体を行う場合の工事費用を出してみましょう。日本の平均的な住宅スペックは、
- 30~35坪
- 木造
と言われています。この住宅の解体を行う場合、相場はおよそ80~160万円くらい。物置や車庫などの外構部分も取り壊すと建物価格に追加されるので費用がかさみやすくなります。
建築物や業者で大きく違う
ただし解体工事の費用は解体を行う建築物の構築部材、大きさ、また依頼する解体業者、都道府県によっても金額に差があります。
解体工事の見積書
解体工事の費用を知る見積書
解体工事の依頼をする前に、無料で解体工事の見積書を出してもらうことも可能です。
解体業者にいって見積書の書き方や料金体系は異なりますが、いくつかの見積もりを比較してから一つに絞ってお願いするのがおすすめです。
見積もりから外れることも
事前に解体工事見積書を出してもらっていても、いざ解体工事中に地中に障害物(埋没物)があった場合、当初の見積もり費用を超えてしまう可能性があります。このような埋没物は見積もりには含まれて計算されてはいません。
そのため解体工事において、見積もりでは出せない部分もあるということを念頭においた上で余裕を持てる料金の解体業者を探すといいでしょう。
解体工事にかかる期間
一般的な住宅の解体工事期間
一般的な30~35坪程度の木造住宅の解体工事はおよそ10日前後、長くて2週間くらいで解体するのが一般的です。
費用と同様、建築物と業者による
解体工事にかかる費用の項目と同様、解体工事にかかる期間も建築物の構築部材、大きさ、業者などで変わってきます。また埋没物があった場合、工事が予定通りに進められないこともあります。
建築物の解体工事の流れ
基本的に反対の手順で進む
建築物の解体工事は、基本的に建築工事の逆の工程で行われます。
建築工事で施工を始める場合は、地下の構造や基礎をつくってから地上躯体、その後に外装、内装、設備というような順番で進みますが、解体工事では反対に設備、内装、外装から解体していき、骨組みや地下の解体工事が後の方に行われます。
解体工事の具体的な流れ
- 事前調査
- 設備・内装・外装の解体
- 地上躯体(骨組み)の解体
- 地下構造物の解体
- 解体した部材を分別
アスベストなどの有害物質を使用した建築物は、解体の際に呼吸で体内に取り込み健康被害に遭うこともあります。そのため有害物質がないか、通常の解体方法で大丈夫か調査で見極めます。
調査後は、電気・ガス・水道・空調など設備の表面部分、内装・外装部分の解体を行い、骨組みの解体に進みます。
解体された部材は再資源化するために分別され、他の工事現場や工場などに運ばれていきます。
解体工事で考えられるトラブル
解体工事で考えられるトラブルは、
- 騒音
- 振動
- ほこり
- 駐車
などがあります。解体工事では切断機やクラッシャー、ブレーカーなどを使って解体作業を進めるため、どうしても騒音や振動、ホコリ、駐車関係のトラブルは起こりやすいです。
解体業者によっては周辺への配慮を考え使用する重機器を選んだり、工事を行う時間帯を決めたり、一緒に挨拶にまわってくれたりする場合もあります。
解体業者選びでは業者の人当たりや人柄、周辺への配慮についても確認しましょう。また解体作業を行う日の前には、ご近所をまわって一言挨拶しておくとトラブルに発展しにくいです。
建築物の解体工事まとめ
以上、解体工事について費用や期間、考えられるトラブルなどをご紹介してきました。このように、解体工事は普通の住宅でも100万円くらいはかかります。外構にあたる庭の樹木や物置、車庫など、建築物本体以外にも取り壊すつもりの物があるなら、費用はさらに大きくなる可能性が高いです。