骨組みや外装の工事を終えて次はいよいよ内装工事に入っていくんですね。
はい、ここでは窓やドアを壁に取り付ける建具工事について種類や取り付け手順などをご紹介していきたいと思います。
目次
建具工事とは
開閉できる仕切りの取り付け工事
建具工事とは建設物のあらかじめ開けられた開口部分に開け閉めができる仕切りを取り付ける工事です。おもに壁に取り付けられて扉や窓として用いられます。
建具工事が関わる用途
建具工事が行われる用途としては、出入り口、通風口、採光、遮音、防犯などの目的や用途があり、様々なタイプの建具が取り付けられます。
建具の取り付け方法
建具取り付け順序
- 建具枠を仮止め
- 建具の位置を固定
- サッシのアンカーと建具を溶接
- 建具と躯体の隙間にモルタルを充填
- 保護や破損防止手当を行う
建具枠を仮止めする時には「くさび」という鋭い三角形の道具を用いて、隙間に打ち込むように仮止めをします。
建具と躯体(建築物の骨組み)の隙間に入れる「セメントモルタル」とは接着剤のような役割を果たし、部材と部材をくっつける働きがあります。
建具の種類について
建具は次のように分けることができます。
- 木製建具
- アルミニウム製建具
- 鋼製建具
- ステンレス製建具
- 樹脂製建具
この中から特に用いられることが多いアルミニウム製、鋼製の建具について詳しくご紹介したいと思います。
アルミニウム製建具
アルミニウム製建具とは名前の通りアルミニウム製の部材がメインでつくられる建具です。
1円玉の材料としても有名なアルミニウムは、軽くて加工しやすいだけでなく錆びにくいなどの特徴があります。
建物内部というより窓などの外部に面する場所によく用いられます。ビルなどの窓にもアルミサッシがよく使われています。
ただアルミニウムの場合は強度がそこまで高くはありません。強度や伸縮性などは他の部材に比べて劣るところもあるので、取り付けられる箇所が若干限られることがあります。
鋼製建具
鋼製建具とは、鉄の中でも「鋼鉄」と呼ばれる強靱で加工にも優れた鉄の合金でつくられた建具です。建築物を支える太い鉄骨(骨組み)も「鋼鉄」で製作されています。
アルミニウム製建具に比べて強度が高く、扉などに用いられることが多いです。
建具の工場製作
アルミニウム製建具の場合
- アルミビレットを押し出し加工
- 表面処理、塗装などを行う
- 部材に合わせて加工・組み立てる
- 工場内で完成した部材の検査を行う
アルミビレットとはアルミニウム金属の塊で、自由に溶かして使えるような状態になっています。
鋼製建具の場合
- 鋼鉄でできた板を切断・加工する
- 組み立てを行う
- 防錆塗装や焼き付け塗装を行う
- 工場内で完成した部材の検査を行う