いざ建設工事が始まってからトラブルや問題が出てくるようでは困りますよね。そういったことが起きないよう、建築を始める前にはいくつかの調査が行われます。建設前に行われる主な調査には、
- 地盤調査
- 埋没調査
- 近隣家屋調査
などがあります。この記事では建設工事前に必要な3つの調査についてご紹介していきます。
目次
地盤調査について
地盤調査とは
地盤調査とは、建築物の基礎となる土地の
- 土質
- 強度
- 地下水位
などを調べるための調査です。地盤調査は建築物の基礎工事や地下工事を安全に進めるために必要な調査で、この調査によって建築物の設計や施行方法が変わってきます。
ボーリング調査
地盤調査ではボーリングマシンを使って基礎となる地盤の層を調べます。ボーリングとは「穴を開けること」を意味しますが、ボーリングマシンも建築物の基礎となる土地に深い穴を掘ります。掘った穴から土を採集し調査・判定をします。
追加で行われることも
地盤調査は工事前だけでなく行われるわけではなく、必要に応じて何度か追加で行われることもあります。
埋没調査について
埋没調査とは
建設工事前に行われる埋没調査とは、建築物を建てるために基礎となる土の中に何が埋まっているかを調べる調査です。埋没調査では、
- 配管の場所
- 地中障害物
- 遺跡・文化財
などを調査します。配管は水道管やガス管などで、地中障害物は過去の建造物の基礎の残り(コンクリート、杭など)です。また土地によっては遺跡や文化財が眠っていることもあります。
これらの場所や有無によって、工事作業に影響が出るため事前に調べる必要があります。
大事故や作業の中断を防ぐ
配管の場所を知らずに工事を行って配管を傷つければ大事故になる可能性もありますし、近隣の住人にも迷惑がかかります。また、予想外の埋没物で工事が足止めされたり、中断を余儀なくされることもあるため、工事が始まる前の埋没調査は重要です。
近隣家屋調査について
近隣家屋調査とは
近隣家屋調査とは、建築物を建てる予定の土地の周りにある近隣の家や建築物の調査です。近隣の家や建物の写真撮影、測定などを行います。
工事による影響で近隣の家や建築物に不具合や問題が生じることもあるため、それが本当に工事による影響だったのか、工事より以前からの物だったのかを確認するために調査・記録しておきます。
証拠になる
この調査によって工事による近隣からのクレームやトラブルに対応できることもあります。反対に近隣の方にとっては、工事の影響を受けた場合の証明になります。