広告や住宅展示場で見かける「本体価格」。
「本体価格」の金額があればその建物が建てられると思いがちですが、実際には他にも費用がかかります。ここでは「本体価格」について説明していきます。
本体価格とは
住宅の本体価格とは、建物だけの価格です。このため建物以外の電気、給排水、ガス工事や外構工事などは含まれていません。
本体価格とは、予算が分からないと検討ができないため、目安となる金額を提示しているものです。
本体価格に含まれるもの
- 仮設工事 足場、仮設トイレ、仮設水道、仮設電気等の費用
- 基礎工事 建物の土台躯体工事 柱や梁を組む作業
- 屋根工事 屋根の防水と仕上げ工事
- サッシ工事 窓ガラス、玄関ドア取り付け
- 断熱工事 断熱材の設置
- 外壁工事 外壁の防水と仕上げ工事
- 内装工事 室内の床、壁、天井、階段
- 建具工事 部屋やクローゼットの建具
- 電気工事 コンセント、スイッチと配線工事(配線は建物内のみ含まれる)
- 給排水設備工事 トイレ、お風呂、キッチン、洗面所、洗濯機置き場(配管は建物内のみ含まれる)
- ガス工事 給湯器やコンロのガス管工事(配管は建物内のみ含まれる)
- 空調設備工事 換気設備(エアコンは含まれない)
会社などによって仕様が違いますが多くのケースでは上記が本体価格に含まれています。
あくまでも一般的な敷地に建てることを前提に表示している金額のため、傾斜地であれば、基礎工事費用が上がりますし、断熱を厚めに入れる必要があれば、断熱工事費用は上がります。
本体価格に含まれないもの
- 地盤調査・地盤改良 地盤によっては杭工事など必要になることも
- 引き込み工事 電気、給排水、ガスを建物内に引き込む工事
- 外構工事 門扉、塀、駐車場、植栽などの外構工事
- 照明器具 各部屋の照明器具
- エアコン工事 各部屋のエアコン工事
- カーテン 各部屋のカーテン、ブラインド、ロールスクリーン工事
上記は、敷地や好み、ライフスタイルによって大きく費用も変わってくるため本体価格には含まれないようです。
注文住宅を計画の際には
このように本体価格に含まれていない金額があります。仕様や立地などにもよりますが、本体価格以外で最低でも「本体価格の20%~」は別途工事でかかると考えていた方がいいでしょう。