CONTAINER WORKS

山留め工事とは?周辺の地盤や建物を守るための工事

コンノ
基礎工事で耳にする「山留め工事」とはなんですか?山が関係するのですか?
編集長 松浦
山留め工事は、周りの地盤に影響が出ないように杭や壁を使って支えを構築する工事です。

山留め工事とは

地盤や建物を支える工事

山留め工事とは建築施工を行うにあたって、地下の基礎工事中に周辺の地盤や建物が崩れないよう、支えとなる構造物をつくる工事です。

山留め工事は他の工事と違い、土や水分量など不確定な要素が多い状態で扱うものが多いため、慎重に計画を進める必要があります。

初期に行われる

山留め工事は建築施工の工程の中でも、準備工事の次、初期に行われる工事です。

次からは具体的な山留め工事内容について見ていきます。

山留め工事:山留め壁を構築

山留め壁とは

山留め工事の仕事ではまず山留め壁を構築します。

山留め壁は地下深くまでの施工になるので、目視で確認することができません。そのため確実な方法で構築していくことが大切ですし技術も求められます。

山留め壁の工法

山留め壁の工法としていくつかの方法があります。

  • 親杭横矢坂工法
  • シートパイル工法
  • ソイルセメント柱列壁工法
  • 鉄筋コンクリート地中連続壁工法
  • 既存駆体を利用する方法
詳しい山留め壁の工法については下の記事からご覧いただけます。

山留め壁の工法の種類と違い、メリットなどを解説

2018.10.25

山留め工事:志保工を構築

志保工(しほこう)とは

志保工とは掘削工事などで周りの土や岩盤が崩れないように支えるための仮設構造物です。基礎工事で骨組みなどが完成すれば解体される仮の支えになります。

山留め壁を構築したら、地下掘削をしながらこの山留め支保工を構築します。これによって上で紹介した山留め壁が安定するので、工事を行っても周辺の地盤への影響が少なくなります。

志保工の主な工法

志保工の構築の仕方にはいくつかの工法があります。

水平切梁工法

一般的によく使われるスンダードな方法が「水平切梁工法」

水平切梁工法とは、鋼鉄製の棒状の切梁を格子状に組み立てて山留め壁を支える工法です。

建築物の周辺に余裕がない場合や、敷地の高低差が少ない場所、ある程度深くまで地盤を掘り返す時などに用いられます。

自立山留め工法

志保工なしで山留め壁だけに頼る「自立山留め工法」。

山留め壁が刺さっている深さに頼って志保工を構築せずに掘削を行う工法です。

志保工の構築が必要ないので、山留め壁だけの手間や費用で済むメリットがあります。

あまり深くまで掘ると山留め壁だけでは耐えられなくなるので、比較的浅い掘削で用いられます。

また周辺の敷地に余裕が無い場合にも採用されやすいです。

地盤アンカー工法

地盤アンカー工法は、掘削を行う背面に「地盤アンカー」という鋼材を釘のように打ちこんで山留め壁を支える工法です。

水平切梁のように格子状に組み立てない分、地下工事がやりやすいメリットがあります。

広い面積の掘削や高低差がある敷地で利用されやすいです。

ただ地盤アンカーを打ちこむにはいくつかの条件をクリアしなければならないので、どこでもできる方法ではありません。

法切りオープンカット工法

斜面をつくりながら掘削する「法切オープンカット工法」。

山留め壁もいらない工法となります。

地下躯体が完成したら埋め戻しを行わなければなりませんが、山留め壁も志保工も必要ないというメリットがあります。

法切りオープンカット工法は、本来掘削する場所の周りに斜面を作るため掘削周辺の敷地に余裕がある場所で用いられます。

また山留め壁も志保工も必要ないくらい、地盤がしっかりしていてなおかつ周辺に建物や埋没物がない場所でなければなりません。

アイランド工法

山留め壁に沿って斜面を残し、斜面に志保工を構築する「アイランド工法」

斜面に志保工を構築する工法です。

先に指揮の中央部を掘削して斜面をつくり、中央に基礎を構築します。次に斜面に対して切梁で志保工を構築し、周辺を掘削します。

広い面積の掘削で、地盤アンカーが設置できない場所で採用されやすい工法です。

志保工の切梁の数を減らせますが、施工段階が2段階になってしまうので、時間がかかるデメリットがあります。

逆打ち工法

通常とは逆の手順になる工法です。

具体的には逆打ち工法とは山留め壁の設置後に、鉄骨をあらかじめ地中に埋めこみ、支柱として掘削と躯体工事を行う工法です。

躯体から先に作るという、今まで紹介した方法とは手順が逆の工法のため「逆打ち」という名前が付きました。

頑丈で変形の可能性が低い杭を用いるので、安全性が高いメリットがあります。

逆打ち工法は、

  • 工期を短縮したい
  • 敷地に余裕がない
  • 周辺の構造物が多い

このような時に採用されやすく、市街での大深度掘削などでも利用されやすい工法となっています。

山留め工事:志保工の解体作業

山留め壁や志保工を解体

山留め工事はあくまで仮の支えなので、山留め壁や志保工で地盤を支えているうちに、地下基礎となる地下躯体を構築します。

地下躯体が完成すると、地盤を支えていた山留め壁や志保工は必要なくなるので解体作業を行います。

山留め工事まとめ

コンノ
建築施工を始める上で、山留め工事は地下基礎を作るための仮の支えになる工事だったんですね。
編集長 松浦
はい。簡単にいえば支えの支えでしょうか。本物の支えが完成すれば取り除かれてしまいますが、始めの施工として重要な工事となっています。

監修 コンテナワークス 宮川

長年建築関係に勤務していた経験を生かし、コンテナワークスで建築全般に関するご相談とお客様担当をしています。建築だけでなく、内装設計やデザイン、断熱の施工方法など住まいに関わる部分も得意としています。
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