技能労働者は設計図を実際の建築物として建てるために専門分野の工事を行う人たちです。大工さんやとび職も技能労働者に含まれます。
目次
技能労働者とは
建築の一部の専門工事をする
技能労働者とは、建築物の一部専門工事を行う技術者です。建設現場において実際に建築作業を行っている人と言うとわかりやすいのではないでしょうか。
そのため設計者や施工管理技術者に比べると人数が多いです。
専門工事を発注される
一部専門工事を請け負う技能労働者は、建設業者(サブコン)におり、注文者と直接契約を結んでいる元請けのゼネコンから仕事を発注されて、施工業務を行います。
技能労働者の専門工事の種類
一部の技能労働者がそれぞれの持ち場で専門工事を行っていくことで一つの建設物が完成するので、技能労働者の仕事内容によってたくさんの種類があります。
検査、骨組みなどの基礎から内装や設備など仕上げの作業まで、建築物が完成するまでには、多くの専門工事と技術者が必要になります。一つの建築物を完成させるために、
- 鳶工(とび)
- ボーリング工
- 測量技師
- 山留め工
- 基礎工
- 堀削工
- 型枠大工・型枠解体工
- 鉄筋工
- 土工・コンクリート圧送工
- 左官工
- 溶接工
- 鉄骨検査工
- 耐火被覆工
- 防水工
- シーリング工
- カーテンウォール工
- 石工
- タイル工
- サッシ工
- ガラス工
- 塗装工
- 軽量鉄骨工
- ボード工
- 造作大工
- 床シート工
- ALC工
- 舗装工
- 電気工
- 空調ダクト工
- 配管工
- エレベーター工
これだけの技能労働者が関わっています。
技能労働者が目指す登録基幹技能者
登録基幹技能者とは
登録基幹技能者とは、技能労働者の中でも実績や経験があり、国土交通大臣が登録した専門工鉱業事業団体の資格認定を受けた人を指します。
この登録基幹技能者は、施工においてリーダーシップや洞察力に優れている人で、培った経験を生かして現場における指示や調整、施工管理技術者への提案などが期待されています。
技能労働者のトップに立つ存在
経験豊富で元請けの施工管理技術者にも提案を行う実力と構成力がある登録基幹技能者は、技能労働者の中でもトップに立つような存在で、これを目指す一般技能工や職長も少なくありません。
登録基幹技能者の資格
登録基幹技能者の資格を取得するためには「登録基幹技能者制度」の登録基幹技能講習を修了する必要があります。
これだけならよいのですが、受講条件には各分野の指定された資格をすでに持っていなければならないことが記載されています。
もし登録基幹技能者の資格を取得したい場合は、まずは指定された別の資格を取るところから始めましょう。