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キャンピングカーの価格相場や種類とは?法律的な知識についても解説

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動画サイトを見ていると、キャンピングカーで生活をする人のVlogを見かけることがあります。キャンピングカーと言っても、様々な種類の車両があり、大きさやスペックによって特徴や価格が異なります。また居住空間がありながら車両であり、車両でありながら居住空間でもあるため、普通の車や家とは法律的な扱いが異なる部分があります。
この記事では、キャンピングカーの特徴や法律、キャンピングカーの種類や価格相場について解説していきます。

キャンピングカーとは「宿泊設備のある車両」

キャンピングカーとは、寝泊まりができる設備が整った車両です。キャンピングカーという言葉は日本で使われる和製英語ですが、海外では言い方は違います。英語では「caravan(キャラバン)」や「motor home(モーターホーム)」などと呼びます。

キャンピングカーにはキッチン、水道、トイレなどの水回りが整備されています。車内の照明器具、冷蔵庫、換気扇、水道ポンプなどで電気を利用する際は、車のサブバッテリーを使うのが一般的です。

キャンピングカーの価格は400万円~1,000万円が目安

「キャブコン」と呼ばれるような、住居にカスタマイズされたキャンピングカーの価格は、400万円〜1,000万円代が主流です。インフラ整備を含めて、オプションをつけるかどうかで価格が変動します。

キャブコンよりサイズの大きい「フルコン」や「バスコン」を購入する場合は、1,000万円〜2,000万円は必要です。一方で、軽自動車などを改造した「軽キャンパー」や、バンなどを改造した「バンコン」と呼ばれるキャンピングカーの場合は、100万円〜200万円代から購入できます。

6種類のキャンピングカーの特徴や価格相場

キャンピングカーには、主に以下の6つの種類が存在します。

  • フルコン
  • キャブコン
  • バンコン
  • 軽キャンパー
  • バスコン
  • キャンピングトレーラー

こちらでは、それぞれのキャンピングカーの特徴について解説していきます。

キャンピングカーの種類①:キャブコン

キャブコンとは、トラックの運転席部分を残してボディ部分に居住スペースを取り付けたキャンピングカーで、正式名称は「キャブコンバージョン」です。一般的なキャンピングカーは、このタイプになります。

メリットとしては広い居住空間を確保できること、キッチンや水道、トイレなどの水回りが整備されているため、車内だけで問題なく生活できます。また、お値段は400万円代からとお求めやすく、ファミリー層におすすめのキャンピングカーです。

ただし車体の重心が高いため、横風の影響を受けやすく、走行の際は安定性が欠けるのがデメリットです。

メリット広い居住空間を確保でき、居住するための生活環境が整っている
デメリット横風の影響を受けやすく、走行の際は安定性に欠ける
価格相場400万円〜1,000万円

キャンピングカーの種類②:フルコン

フルコンとは、キャンピングカー専用のフレームやエンジンを用いて作られているのが特徴で、正式名称は「フルコンバージョン」です。自宅と変わらないような快適性があり、住居用のキャンピングカーとしては申し分のない完成度です。

フルコンは、キャンピングカー専用に作られたフレームやエンジンのため、重量のあるキャンピングカーでも安定した走行ができます。ただしその分価格が高くなり、簡単には手が出せないのがデメリットとなります。

メリット居住性と走行性、どちらも優れている
デメリット価格が高い
価格相場1,000万円~2,000万円

キャンピングカーの種類③:バンコン

バンコンとは、ハイエースやキャラバンなどのバンやワンボックスをベースにしたキャンピングカーで、正式名称は「バンコンバージョン」です。

一見すると普通のバンやワンボックスですが、内装だけをキャンピングカー仕様に作り変えています。キャンプやBBQなどのアウトドアだけでなく、普段使いも可能な車両です。

バンコンのメリットとしては、運転のしやすさが挙げられます。なぜならバンコンは、バンやワンボックスカーをそのまま作り変えているからです。また200万円代から購入できるので、キャンピングカー初心者や、価格を抑えたい人にはおすすめです。

デメリットとしてはスペースが狭いため、キャブコンやフルコンと比べると住居用としては狭く、大人数での利用には向いていません。

メリット価格が安く、運転がしやすい
デメリットスペースが狭く、住居用としては心もとない
価格相場200万円〜800万円

キャンピングカーの種類④:軽キャンパー

軽キャンパーとは、軽自動車や軽トラックなどをベースにしたキャンピングカーで、正式名称は「軽キャンピングカー」です。

軽キャンパーは100万円〜200万円で購入できるため、キャンピングカーのなかで最も価格が安く、購入しやすいのがメリットです。また車体がコンパクトなため、走行性も安定していて、運転がしやすいキャンピングカーと言えます。

メリット乗用車と変わらないような価格で購入可能でき、走行性に長けている
デメリット車体がコンパクトなため限られた装備しかつけられず、居住空間としては狭い
価格相場100万円〜200万円

キャンピングカーの種類⑤:バスコン

バスコンとは、バスやマイクロバスなどをベースにしたキャンピングカーで、正式名称は「バスコンバージョン」です。バスの内装を、キャンピングカー仕様に作り変えています。

バスコンは、もともとがバスのため車体が大きく、居住空間を広く取れます。ゆったりとできる広いスペースで、大人数でもストレスなく利用できるのがメリットです。また、もともとはバスのため走行性も高く、移動中も快適に過ごせます。

バスコンの場合、多くはマイクロバスが使用されますが、それでも車体が6〜7mと長いので、ある程度の運転技術が必要になります。また車体が大きいため、停められる駐車場が限られており、バス専用のスペースを探す手間がかかるのがデメリットです。そして、価格も1,000万〜2,000万円と高額です。

メリット車体が大きく居住空間を広く取れ、移動中も快適に過ごしやすい
デメリットサイズが大きいため、駐車できるスペースが限定される
価格相場1,000万円〜2,000万円

キャンピングカーの種類⑥:キャンピングトレーラー

キャンピングトレーラーにはエンジンが付いておらず、箱形の居住空間を車で牽引するタイプのキャンピングカーです。

キャンピングトレーラーは、車両と切り離して停車できるので、目的地で行動しやすいのがメリットです。トレーラーだけ置いたまま、車で近くを移動することができます。また、自家用車にトレーラーを付けるだけなので、購入価格を安く抑えることも可能です。

キャンピングトレーラーの注意点として、走行中はトレーラー部分に乗車していると法律違反になります。また、重量が750㎏を超えるトレーラーになると、牽引免許が必要です。そして一般的な車とは運転感覚が異なるため、慣れるまでは運転しづらいかもしれません

メリット目的地では、車両とトレーラーを切り離して置いておける
デメリット走行中はトレーラー部分に乗車できず、サイズによっては牽引免許が必要
価格相場200万円〜1,000万円

キャンピングカー1日のレンタル料金は、1万5千円~4万円が目安

キャンピングカーをレンタルする際の料金設定については、平日と土日祝日料金の2本立てになっている場合が一般的です。また、その料金設定に加えて、シーズンごとに料金を変動させているケースもあります(料金設定は店舗によって異なります)。

また、キャンピングカーの利用が増える4月下旬〜8月は、ハイシーズンとして高めに料金設定している場合があります。

キャブコンを例にして、レギュラーシーズンとハイシーズンに分けた場合の価格相場は以下の通りです。

【キャブコン1日あたりのレンタル料金】

  • レギュラーシーズンの平日:1万5千~2万5千円(1泊2日:3万円~5万円)
  • ハイシーズンの土日祝日:2万5千円~4万円(1泊2日:5万円~8万円)

※料金はあくまで目安です。店舗やオプションにより、価格は変動します。

バンコンや軽キャンパーの場合は、居住スペースや装備でキャブコンに劣りますが、価格設定が安い場合が多いです。そのため1泊〜2泊程度でしたら、バンコンや軽キャンパーの利用をおすすめします。

キャンピングカーの構造要件、免許、税金について

キャンピングカーは、移動のできる居住空間です。構造要件が定められており、住宅スペースがありながら固定資産税がかからない、といった特徴があります。

こちらでは、キャンピングカーにまつわる法律について、詳しく解説していきます。

キャンピングカーの構造要件

キャンピングカーの構造要件は、法律でしっかりと定められています。詳しい説明は省略しますが、簡潔にまとめると以下の通りです。

  • 就寝設備の数、 大人用就寝設備の構造及び寸法など、満足する就寝設備を車室内に有すること
  • 満足する水道設備及び炊事設備を有すること
  • 水道設備の洗面台等及び炊事設備の調理台・コンロ等並びにこれらの設備を利用するための場所の床面への投影面積は、0.5平方メートル以上あること
  • 「特種な設備の占有する面積」について、4つの規定がある
  • 構造要件に規定されない任意の設備について
  • 脱着式の設備は、走行中の振動等により移動することがないよう、所定の場所に確実に収納又は固縛することができるものであること
  • 物品積載設備を有していないこと

出典:国土交通省|車体の形状・構造要件・留意事項

詳しい情報に関しては、出典元となる国土交通省の資料をご覧ください。

車両総重量が5tを超えると中型免許が必要

多くのキャンピングカーは、普通免許で運転できます。しかし、車両総重量が5tを超える大型のキャンピングカーの場合は、中型免許以上でないと運転できません。免許がなければ購入ができないため、キャンピングカーに必要な免許を確認しておくのがおすすめです。

車両扱いなので固定資産税がかからない

キャンピングカーは8ナンバーとして警察車両、消防車などと同じ特殊車両としての区分に分類されます。このため住居として利用しても固定資産税はかかりません。車両なので自動車取得税、自動車税、重量税がかかりますが、特殊車両なので自動車税や重量税は同じ排気量の3ナンバーより少し安くなります。

車検については新車時から2年なので、普通車両と比べると1年短くなります。車検や税金の法定費用については、6年分で13万円ほど安くなるかどうかといった程度です。

住所不定の場合の住民税の行方

キャンピングカーは、自走してどこにでも動かすことができるため、極端な話になりますが住所不定で土地がなくても暮らしていくことができます。

「住所地不定」となりそうですが、住所地は転出届を出した後に転入届を出さなければ、転出届を出した場所に戻ってしまいます。実態は決まった場所には住んでいないので、連絡も届かず住民税を支払わないで済む、と考える人もいるかもしれません。

しかしキャンピングカーである以上、免許の更新も必要ですし、暮らしていく上で国民健康保険は必要不可欠です。こうした点からも実家を本籍地にしておいて、しっかりと住民税を支払うなどの対応が必要になります。

まとめ

今回はキャンピングカーの法律、キャンピングカーの種類や価格相場について解説してきました。キャンピングカーは居住空間がありますが、あくまでキャンプで短期間宿泊するための車両と言えます。長期の生活だと駐車スペースを探す手間がかかるため、気軽なアウトドア車両として活用してください。

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