建築物を生産する上で重要な役割を果たす「設計者」とは、注文者の希望や建築物のイメージを聞き、設計図にする仕事をしています。
目次
設計者とは
設計図や特記仕様書を書く人
設計者とは、建築を依頼する購入者や事業者、企業の希望を設計図におこし、特記仕様書の作成する人です。
また設計図のイメージをよりリアルに伝えるために、設計図だけでなく立体的でわかりやすい模型をつくることもあります。
建築士も設計者に含まれる
設計図を書く人なので当然、建築士も設計者に含まれます。建築物によっては複数の建築士が設計図を作成したりすることもあるため、設計者とまとめて呼ばれます。
設計図を作成して実際に建築生産を行うには、設計者が建築士の資格を持っている必要があり、1級か2級かによって建てられる建物が変わってきます。
設計者がいる場所
メーカーや設計事務所に所属
設計者の多くは、設計事務所や建築メーカーなどで働いています。
設計事務所や建築メーカーには何人かの設計者が所属しており、設計の依頼を受けて設計図を作成します。
個人事務所
個人事務所で設計を請け負って活躍する設計者もいます。
個人でやっている設計者さんの場合「自身の設計」で仕事を請け負う力があるため、実績や経験が豊富で、デザインや設計がすでに評価されていたり、建築業界でも有名ないわゆる「建築家」と呼ばれる人が多い印象です。
設計者が作成する設計図について
設計者が書く設計図には、
- 意匠図
- 構造図
- 設備図
の3つがあります。この3つの図面を合わせて見たときに、矛盾がなく一貫していることが設計図を作る上で大切になります。
意匠図とは
意匠図とは一般的にイメージされる、間取りや形態などが図面になった設計図です。
メーカーや不動産などで紹介される設計図もこちらで、建築の知識がなくても完成した建築物をイメージしやすい図面だと言えます。
構造図とは
構造図とは、柱や梁などの骨組みや地盤など建築物の構造や部材、基礎的な部分を表現した図面です。
構造図がなければ、施工者(実際に建築物を建てる人)は建築物を組み立てることができません。
設備図とは
設備図とは、建築物の電気、水道、空調、排水、給湯、ガスなどの設備を表す図面です。
この設備図がなければ、ただ頑丈な箱をつくるようなもので、実際に生活をすることができません。