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家を建てるタイミング
家を建てるタイミングは様々なケースがあります。
- 貯金が貯まった
- 結婚した
- 子供ができた
- 両親と同居のため
- 仕事がうまくいった
- 建替え
こうした理由の中でもやはり一番はお金の目処が経った、貯まったという方が多いように思います。
それは「家は一生のうちで一番大きな買い物になる」と考えている方が多いから。お金の面が皆さんが最も慎重になる部分です。
そこで今回は家を建てる際のお金、ローンに関する部分に注目して話してみたいと思います。
住宅ローン、返済期間について考える
家を購入する際には全て一括で購入出来る人は少ないので、住宅ローンの返済期間なども考える必要があります。
住宅ローンが払えなくなり売却せざるをえない状況を避けるためにも、将来設計と無理のない資金計画について考えてみたいと思います。
現在の生活費ではなく、返済期間全ての生活費を考える
ここで重要なことは、家族でしっかり話し合い、毎月かかる食費や雑費、子供の教育費などを書き出していくことです。生活していく上でどうしてもかかるお金は優先させましょう。将来も含めて考えることが重要です。
例えば現在の生活費が15万円だったとしても、子供が学校に上がる頃には学費だけでなく、食費や衣服にかかる金額も増えていると考えられます。
- 貯金
- 家賃
- 自動車関連費用
- 食費
- 日用品などの生活費
- 光熱水道費
- 携帯や電話、インターネットなど通信費
- 教育費
- 医療費
- 保険料
- 娯楽費
- 美容やペットなど
- お小遣い
子供に関わる金額は上下する可能性あり
この中から上下する可能性のあるものは、子供に関する費用で、大きいものでは食費、生活費、教育費かと思います。
特に子供が生まれると1人につき2.6万円~出費が増えると言われており、年額にすると30万円以上も変わってきます。
このため夫婦間で家族計画について明確にしておくことも大切です。
年齢とともに捻出できる金額の負担が変わる
現在捻出できる10万円と、20年後、30年後に捻出する10万円では体力的な面や仕事、所得、配偶者、子供などの条件によってに大きく差がある可能性もあります。
今は給与も年功序列ではない会社も多く、同じ給与額が保たれる保証はありませんので、これらを考慮した上で余裕を持った金額設定にする必要があります。
若い間から貯金額をある程度捻出しておけば、将来的な不安の削減にもつながります。
保険料は下げられる可能性がある
子供が独立した場合、夫婦だけの保険で良くなれば見直しによって安くすることができる場合があります。
ただし昔の保険内容の方が手厚いということは良くあり、解約することで安くなったものの、補償内容や貯蓄率が悪くなることもあります。またその分自身の年齢は上がっていますので、見直しは慎重に行いましょう。
子供が独立すれば車は小さいものでも足りる可能性
子供が独立するまではファミリーカーなど大きな車に乗っていても、子供が独立してしまったら、夫婦二人、コンパクトカーや軽でも十分というケースは多いです。
保険や重量税も下がりますので、年間にすると大きく出費を削減することにつながります。
固定資産税やマンション管理費がかかる
購入後に増える出費があります。それが固定資産税やマンションの管理費です。
買ってしまえば後はローンを払うだけと考えがちですが、家賃の代わりのように固定資産税やマンション管理費がかかってきます。
マンション管理費は高額な物件もありますので、支払計画の計算にしっかり組み込むことが必要です。
返済期間
住宅ローンの返済期間の最長は35年とされていますが、年齢とのバランスも考えて決めましょう。例えば、毎月返済出来る金額が8万円だった場合は、
- 30歳の場合 8万円35年ローン 借入可能額2,610万円
- 40歳の場合 8万円25年ローン 借入可能額2,000万円
※金利1.5%、元利均等、ボーナス返済なし
これに頭金を足した額が購入上限金額になります。
住宅購入時の頭金の目安
頭金の目安は平均的に購入金額の1割程度。3,000万円であれば300万円前後です。中には1,000万円貯めた方もいますし、100万円や頭金ゼロという人もいます。
年齢が上がるほど借りられる金額は減る可能性
年齢が上がり、給与も上がってくると、若い時よりも収入が増えているので多く借りられると思い込んでいる場合もあります。
しかしそれはケースバイケースなので上記のように借入可能期間が短くなることで、借りられる額が少なくなってしまう場合ももちろんあります。
このため年齢が上がれば上がるほど、頭金は多いに超したことはありません。多いだけ高いものを購入することができるとも考えられますし、多いだけ借りる金額を減らせるとも考えられます。
借りられる金額は建物代だけではない
ここまで大きな金額です。借りる金額には建物代だけでなく、土地代も一緒に借りることになります。
つまり2,000万円借りれた場合にはその中に土地代が含まれているので、建築費用はもっと少ない金額になります。
借りられる(用意できる)金額と希望の建築物の建築費用との剥離がある相談も多くありますので、買いたい地区の土地の相場や、マンションの相場などから現実的なラインを調べておくとスムーズに進みます。
家をいつ購入するか
家を建てる時に皆さんが迷うことはだいたい同じです。このため「思い立った時とローンが組める時」というのが正直なところかもしれません。
ローンが組める時というのは意外と重要で、相談が進み、建築も間近となっても、結果的に思いのほか借りれずに諦めるケースも少なくありません。
また日本経済も大きく動いている時期ですので、悩んでいる間に条件が悪くなったり、組めなくなることもありえない話ではありません。
思い立った時、ローンが組める時期に購入を考えましょう。