概要

大阪・関西万博の会場に、イベントパフォーマーの楽屋&倉庫として
2025年の大阪・関西万博の会場内(夢洲)に、20ftハイキューブコンテナ3台を使用した楽屋兼倉庫スペースを設置しました。設置場所となる夢洲は大阪湾に浮かぶ埋立地で、万博期間中はイベントやパフォーマンスが行われる特別なエリアとなっています。
設置場所は東ゲート広場の大屋根リング近くで、東ゲートから入場いただいた場合、2分程で見つかります。壁面にはミャクミャクに着想を得たペイントが施されており、すでに万博のフォトスポットにもなっています。
今回の案件では、イベントパフォーマーの楽屋と機材倉庫としてコンテナを活用。期間限定のイベント使用後も移設して再利用できるリユース性を重視して、コンテナを選択いただきました。


現地作業はたったの2日のスピード施工
コンテナは埼玉の加工場で内装まで仕上げた上で現地輸送。
現地での設置作業はたったの2日間で完了しました。
基礎工事についても、一般的な基礎工事ではなく敷き鉄板にボルト連結で対応。これにより、大幅なコストダウンと短期施工を実現しました。
また、建築申請については、「2025年日本国際博覧会における建築基準法第85条第5項および第6項」に基づき、仮設建築物許可基準で対応しています。

使用コンテナ・設備・仕様
カラーはダークグレーで統一し、シンプルかつ落ち着いた外観に仕上げています。また、室内仕上げは、断熱材をそのまま活かす部分を設けることで、コストダウンも図りました。
使用コンテナ | 建築用ハイキューブ20ftコンテナ ×3本 |
塗装 | 外装錆止め、中塗り塗装、仕上げ塗装 |
サッシ | <楽屋棟> 玄関ドア×1ヵ所、引き違い窓(w2500×h1400×D100)×1ヵ所 <倉庫棟> マリンドア×1ヵ所 |
現地工事 | 搬入、設置一式 ラフタークレーン 16t使用 レベル出し、設置一式(基礎は敷き鉄板にボルト連結) |
内装仕様 | <楽屋棟> (床) 塩ビタイル張り+構造用合板 t=24mm +スタイロフォーム t=30mm (壁) せっこうボード t=9.5mm+LGS下地 +吹付硬質ウレタンフォーム t=60mm (天井) 吹付硬質ウレタンフォームt=60mmに塗装 |
倉庫棟 | (床) 塩ビタイル張り+構造用合板 t=24mm +スタイロフォーム t=30mm (壁) 吹付硬質ウレタンフォーム t=25mm(同等品)、LGS下地 (天井) 吹付硬質ウレタンフォームt=25mm |
電気工事 | 分電盤、エアコン、室内コンセント、室内ライティングレール、照明機器、換気扇 |
特徴とこだわりポイント
- 撤去・移設を想定した設計
内装もコンテナ連結部分で仕切る構造とし、解体・移設しやすい仕様に。 - 敷き鉄板基礎でコスト削減
基礎工事を大幅に簡略化し、短期設置・撤去が可能に。 - リユース性重視
万博終了後も別の場所で活用できるよう、再利用可能な設計・施工にこだわりました。
「期間限定の利用だけど、しっかりした造りにしたい」コンテナハウスはそんなニーズにぴったりな選択肢です。イベントやライブ、工事現場など、さまざまなシーンでご利用いただけます。ぜひお気軽にお問い合わせください。