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コンテナサウナユニット「CONTAINER SAUNA」の魅力|快適な空間は「杉」で作る!木材博士が語る杉のスゴさ

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株式会社CONTAINER WORKSがご提供する、サウナ好きも納得の本格的なコンテナサウナユニット「CONTAINER SAUNA(コンテナサウナ)」。民宿やグランピングなど宿泊施設の新規顧客開拓のキーとして、ご自宅や別荘のリラックススペースとして、多くのお客様にご好評いただいています。

今回は、コンテナサウナ開発で木材の監修をしていただいた守谷和夫氏(守谷インテリア木工所(有限会社守谷建具店)代表)にお話を伺いながら、快適なコンテナサウナを制作する上で重要な役割を担っている「木」に焦点を当ててコンテナサウナの魅力をご紹介いたします。

監修者紹介

守谷和夫氏プロフィール

1947年創業
有限会社守谷建具店代表取締役、日本木材学会正会員

国産の杉材等を用い、3次元複合NCルーター(樹脂などを加工する加工機)などの工作機器により内装・外装ドア、国産材ウッドサッシ、フラッシュドア、造作家具等の建具製造に精通。

木材乾燥や処理剤含浸技術などの分野では、国内3件の特許取得・実用化を実現。現在でも精力的に活動しつつ、現場で培った経験と科学的見地に基づいた知識を活かし、月刊住宅ジャーナルにて「木の使い方」をテーマとした連載を継続中。

守谷インテリア木工所

CONTAINER WORKSが「木」にこだわるワケ

CONTAINER WORKSはコンテナの販売会社ですが、木材にもこだわっています。

意外に思われるかもしれませんが、鉄と木の相性はとても良いのです。無骨なコンテナとあたたかみのある木の質感を組み合わせてデザインすることで「コンテナだけだとハードすぎるかも」「ぬくもりを感じられる空間にしたい」といったご要望にもお応えしています。

コンテナサウナにおいては、性能の面でも木材が重要な役割を担っています。高品質なコンテナサウナを実現するため、ユニット内部に使用する素材には様々な木材の中から「杉」を選定いたしました。

杉が生み出す「CONTAINER SAUNA」の魅力

そもそもなぜ木材なのか

木材博士に、木材の性質と重要性について伺いました

コンテナサウナユニットの内部素材選定に際し、熱伝導率に対する問題は避けて通れません。熱伝導率とは、物質における熱の伝わりやすさを表す数値で、熱伝導率の数字が小さければ小さいほど、熱は伝わりづらくなります。

熱伝導率は素材によって異なります。熱伝導率の高い代表的な素材としては金属やアルミ、コンクリートが知られていますが、熱が伝わりやすい環境下において熱伝導率の高い素材を使用することはできません。

その点、木材の熱伝導率は極めて低いことがわかっています。木材内部に含まれる空気は熱を伝えづらい性質を持っており、この性質によって木材の熱伝導率は低く保たれています。熱伝導率の低い木材は、コンテナサウナユニットに最も適した素材といえるのです。

断熱性と調湿性に優れた「杉」の快適さ

高品質なコンテナサウナに欠かせない「杉」

熱伝導率が低く、断熱性や調湿性に優れた杉。日本を代表する木材の一種であり、総じて熱伝導率の低い木材の中でも特に内部の空気含有量が多く、熱伝導率が低い木材です。住宅用の木材としても重宝され、フローリングなどにも利用されています。

一定の温度と湿度をバランスよく維持しなければならないコンテナサウナユニットにおいて、長期間の使用でも腐敗しづらく、熱によって収縮しづらい耐久性も備えている杉は、これ以上なく適した素材です。上質な木材だからこその滑らかな肌触りとリラックスできる香りが、コンテナサウナの快適さをさらに高めてくれます。

木材とホルムアルデヒドの関係

コンテナサウナで木材を仕様しているということで、ホルムアルデヒドの懸念を抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ホルムアルデヒドは揮発性の有機化合物で、刺激臭を伴う無色の気体です。接着剤や塗料、防腐剤の原料として建材や家具に使用されるほか、極微量ながら天然の木材にも含まれています。

ホルムアルデヒドの害悪性

ホルムアルデヒドは、人体に悪影響を及ぼす可能性が指摘されている化合物です。化学物質過敏症やシックハウス症候群は、ホルムアルデヒドによる代表的な症状の一つであり、咳や鼻水、吐き気や頭痛など、様々な症状が懸念されています。

木のサウナでホルムアルデヒドが発生するメカニズム

一般的なサウナ内部の温度は、常時80℃〜90℃程度に保たれています。使用されている木材も、熱せられることで同様の温度を維持しています。

木材の内部には、一定量のアルコールが含まれています。含まれるアルコールの一種がメタノールです。メタノールは木精(木のアルコール)と呼ばれており、以前は木材を乾留し、燃料として活用されていました。

木材を使ったサウナが初めて加熱されるときは、中に含まれているアルコールが気化します。その際、空気中に放出されたメタノールは、酸化(物質が酸素と化合すること)することでホルムアルデヒドに変化する特徴を有しているのです。

サウナの初回使用前には「空焚き」を

コンテナサウナユニットも、最初の加熱時に微量のホルムアルデヒドが放散されます。放散量は多くはありませんが、ホルムアルデヒドが発生したコンテナサウナユニットを利用した場合、上述した化学物質過敏症などの症状が発生する懸念があります。

ホルムアルデヒドの被害を防止するためには、使用前の空焚き(2〜3回が目安)が必要です。CONTAINER WORKSでは基本的に数回の空焚きを行ってから納品しておりますが、納品後にストーブを設置する場合などは、お客様ご自身で空焚きを行っていただく必要があります。

初回の空焚き後は、長く安全にご利用いただけます。
ご心配な点があればお気軽にお問い合わせくださいませ。

快適な「CONTAINER SAUNA」を事業やご家庭で

コンテナサウナは、スタイリッシュなビジュアルと快適なサウナルーム、堅牢性を兼ね備えた新たなサウナの形です。

1名〜10名用まで用途に合わせてカスタマイズできる設計と豊富なカラーバリエーションで、様々なシチュエーションに合うオリジナルのサウナをご提案いたします。まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。

コンテナワークス/container works

コンテナハウス企画・製造・販売に関わり、「見慣れたものではなく、面白いものをつくることができる」ことを知ってほしいと、コンテナワークスから情報発信していくことになりました。